中性脂肪を抑える。鶏肉と蕪の炒め煮

栄養価に優れた簡単レシピ

お鍋一つで完成する手軽なレシピですが、カブの葉の部分はカルシウムやビタミンを豊富に含むためこれも利用する栄養価を高めたメニューです。
また、鶏肉は良質な蛋白質を多く含み、人間が体内では作れない必須アミノ酸のバランスに優れ、消化しやすく胃腸に優しいのも特徴です。
鶏肉が含む必須アミノ酸に豊富なメチオニンが挙げられ、この栄養素は肝臓を活性化し、毒素排出作用も持ちます。

このアミノ酸は肝臓に脂肪を溜め難くする働きも持ち、中性脂肪が肝臓に貯まって引き起こされる脂肪肝を予防する効果が期待されます。
このレシピで使う、鶏もも肉の脂肪分が含む不飽和脂肪酸は人の血中のコレステロール値を低く抑える効果も持ち、血栓生成を防いでくれることが期待できます。

お肉の脂分は体に悪影響を及ぼすと思われる事が多いのですが、もともとお肉の脂肪を摂取することで新しく細胞が作られ、生命を維持する上では必要な栄養素です。
特に鶏もも肉は、他と異なり、他のお肉が生活習慣病の原因とされることがあるのに対し、逆に血栓を抑えるなど生活習慣病を予防する働きがあることはポイントです。
注意すべき点は、この不飽和脂肪酸は酸化が早い為、鶏肉は購入後、早めの消費が望ましいです。

1人分の材料と作り方

鶏もも肉(皮なし) 70 g、塩0.4 g、カブの根60 g(約4分の3個)、カブの葉30 g、かつお節1.0 g、醤油小さじ1、みりん小さじ2分の1が材料です。

調理の手順は、
1.鶏肉は筋切りをしたあと食べやすい様に一口大にカットして、カブとカブの葉も食べやすい大きさにカットしておきます。
2.鶏肉は全体に塩を振って下味を付け、お鍋に鶏肉とカブを入れて火を付け、フタをして蒸し焼きにします。
3.鶏肉におよそ9割程度火が通れば醤油とみりんを加えて味を調え軽く炒めます。
4.3.にカブの葉と鰹節を加えて良く混ぜ合わせれば「鶏肉とカブの炒め煮」の完成です。

根にも葉にも栄養分がぎっしり

淡色野菜のカブの球状の根は、澱粉の消化を助ける酵素のアミラーゼやビタミンCを豊富に含みます。
これらのビタミンCやアミラーゼは加熱することにより変性しやすい為、栄養の事を考えれば必要以上に加熱しないことが望ましいでしょう。
また、緑黄色野菜の瑞々しい葉は、強い抗酸化力を持つβ-カロテン、骨の強化を促進するカルシウムやビタミンK、貧血を予防してくれる鉄分等の栄養素を多く含みます。

中でも、一般的に日本人に不足が目立つカルシウムの含有量は、数ある野菜の中でもトップレベルで、葉まで残さず食べる事が出来る上記メニューは最適です。
美味しいカブの選び方のポイントは、根の表面が白くて艶があり、シッカリした固さを持ち、ずっしりと重みのあるカブを選びます。
また、葉がミズミズしく鮮やかな緑色をしたカブが良く、葉の付け根がシッカリとしたものは、新鮮さの目安です。

引用サイト>>鶏肉と蕪の炒め煮