大気汚染から身を守るには

大気汚染への対策を考える

大気汚染が深刻な問題となっています。
そのため、政府もさまざまな対策を講じているのですが、だからといって安心して良いわけではありません。
他人任せにするのではなくて、自分たちでも積極的に大気汚染から身を守るための行動に出るべきでしょう。

大気汚染についての知識を集めて、どのような性質のものであるのかを理解しましょう。
そして、大気汚染から自分たちの体を守るためにはどのような方法があるのかを調べましょう。
特に子供やお年寄りが家族の中にいる人は積極的に大気汚染対策のための行動に出るべきでしょう。

大気汚染から身を守るためには

まず、大気汚染による影響を受けやすいのは外出時のため、この時にきちんと対策を取る必要があります。
屋外での活動の時が最も大気汚染からの影響を受けやすいのです。
特に最近話題になることの多いPM2.5という粒子状物質は呼吸器系に悪い影響を与えるため、体内に入らせないことが大切です。

呼吸器系への主な侵入ルートは口と鼻であるため、これらを守るためにはマスクが必須となるでしょう。
ただし、PM2.5のような微粒子の場合は通常のマスクでは対応できないことが多いです。
たとえば、スギ花粉の粒径は約30マイクロメートル、黄砂は約5マイクロメートルとなっており、2.5マイクロメートル以下のPM2.5は非常に小さな物質なのです。

このような小さな物質が一度呼吸器系の中に入り込んでしまうと、排出するのが困難になってしまい、長期間吸引し続けるとさまざまな疾患を引き起こしてしまいます。
疫学調査により、健康へのリスクがとても高いことが分かっているのです。

基本的に普通のマスクは花粉対策として売られているものが多いため、微粒子を防ぐのには適していません。
着用方法や素材などをきちんと考慮しないとPM2.5を防ぐことは難しいでしょう。
N95やN99という規格のマスクは微粒子を防ぐのにふさわしいものとなっています。

これらの規格のマスクでは、0.1から0.3マイクロメートルの微粒子をほぼ確実に遮断する性能を持っています。
PM2.5対策をしたいのであれば、N95かN99の規格を採用しているマスクを購入しましょう。
マスクにはさまざまなサイズがあるため、自分の顔の大きさに合わせて選びましょう。

また、微粒子は自分でも気がつかないうちに室内に入り込んでしまうことがあります。
その場合はどんどん室内に蓄積していく可能性があるため、対策をしましょう。
部屋の掃除をこまめに行うことによって、PM2.5が溜まるのを防げます。

掃除機を使う時には紙パック式のものを使いましょう。
せっかく掃除機の中に吸い込んでも、そこから外に出てしまえば意味がありません。
紙パック式であれば、吸い込んだゴミをできるだけ外に漏らさないようにできるため、PM2.5対策として効果的なのです。