メタボリックシンドロームとは?原因と予防のポイント

ビールとスナック

メタボリックシンドロームとは?

健康診断で「メタボリックシンドローム予備軍です」と言われたことはありませんか。
名前はよく聞くけれど、実際にどんな状態なのか、具体的に知っている人は少ないかもしれません。

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪がたまりすぎた結果、生活習慣病のリスクが高まっている状態のことです。
内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖・高血圧・脂質異常といった症状が重なるとメタボと診断されます。

ポイントは、病気そのものではなく、病気になる前の危険信号という位置づけです。糖尿病や心筋梗塞といった重大な病気に直結する前に、体がサインを出しているともいえます。

診断の基準はシンプルで、まず腹囲がお腹まわりの目安になります。男性なら85cm以上、女性なら90cm以上が要注意ライン。そのうえで血圧や血糖値、中性脂肪やHDLコレステロールの数値に異常があると、メタボリックシンドロームとされます。

つまり、見た目のぽっこりお腹だけでは判断できないのがポイントです。体重はそこまで重くなくても、内臓のまわりに脂肪がついているとリスクは上がります。

生活習慣を見直すことが最大の予防策

メタボリックシンドロームを防ぐために、特別な薬や難しい方法は必要ありません。日常のちょっとした習慣を変えることが大きなカギになります。

まず大切なのは食生活の見直しです。油っぽいものや糖質の多い食事が続くと、内臓脂肪はどんどん蓄積されていきます。脂質や糖質を極端に避ける必要はありませんが、バランスを意識することが大切。野菜や食物繊維をしっかり摂る、揚げ物を減らす、夜遅い時間の食事を避けるなど、シンプルな工夫から始めてみましょう。

次に運動習慣を持つこと。激しい運動をいきなり始める必要はなく、ウォーキングやストレッチでも十分効果があります。特に有酸素運動は内臓脂肪を減らすのに効果的。毎日20〜30分歩くだけでも体は変わっていきます。

さらに睡眠とストレス管理も見落とせません。寝不足や慢性的なストレスはホルモンのバランスを崩し、脂肪がたまりやすくなる原因になります。仕事や家事で忙しいときほど、しっかり休むことを意識したいですね。

メタボリックシンドロームは、放置してしまうと糖尿病や心臓病など命に関わる病気につながるリスクがあります。
毎日の食事や生活習慣を少しずつ整えることで、リスクを減らし健康な体をキープすることができます。なんとなく疲れやすいな、お腹まわりが気になるな、と思ったら今日からできる小さな改善を取り入れてみましょう。