正しい歯磨きで歯周病予防をしよう

歯茎から出血するのはなぜ?

歯磨きをして口をすすぐときに、血が混じっていることはありませんか?
歯茎からの出血は、歯周病が始まっているサインです。
時々、少量の血が混じる程度であっても、それは歯周病の初期症状であると考えられます。

ではなぜ、歯ぐきから出血するのでしょうか。
幾つかの原因が考えられますが、主に次のようなことが考えられます。
第1は、虫歯が進行して歯ぐきの中まで虫歯菌が入り込んだことによる出血。
第2は、虫歯の治療で行った歯の被せものが歯を圧迫してい起こる出血です。
第3は、歯肉炎または歯周病によるもの。
歯と歯ぐきの周辺など歯や歯の周りに、歯垢(プラーク)という細菌が溜まり、炎症を起こして出血している状態で、歯周病の初期症状と考えられます。
このほか、薬による副作用や何らかの病気によるもの、喫煙などの生活習慣、ホルモンバランスの乱れなどが考えられます。

しかし多くの場合、歯ぐきからの出血は歯周病が原因と考えられます。
まずは歯医者さんに相談して、原因を調べてもらいましょう。

歯周病は正しい歯磨きで予防できる!

歯周病を予防、または症状の悪化を防ぐためには、正しい歯磨きを続けることが重要です。
柔らかめの歯ブラシや電動歯ブラシで、1日に2~3回歯磨きを行いましょう。
2分程度かけて、歯の隅々まで磨き残しの内容にていねいにブラッシングしてください。
歯ブラシは歯ぐきから45度程度の角度で、細かく振動させるように動かします。
これは、歯と歯茎の境目に溜まっている汚れをしっかりと取るためて。
前歯の裏側は、歯ブラシを垂直に立て、歯ブラシの前の部分を使うと磨きやすくなります。

またも歯ブラシを行うときは、力を入れないように注意してください。
力を入れすぎると歯ぐきや歯の表面を傷つけることがあります。
そして月に1度を目安に、歯ブラシを交換して歯ブラシを清潔な状態に保ちましょう。

そして、歯医者さんで定期的に検診を受けて、歯と歯茎の状態をチェックしてもらい、プラークの除去を行ってもらいましょう。
どのような病気も同じですが、歯周病も早期発見・早期治療が大切です。
定期的にプラークの除去を行うことで歯周病を予防し、定期検診を受けることで、いち早く歯周病に対応できるようになります。
また、歯ぐきから血が出た場合は、速やかに歯医者さんに診てもらいましょう。
症状が悪化する前に治療を受けることで、歯周病の進行を防ぐことができます。

40歳以上の人の8割が歯周病といわれています。
年だから仕方ないと放っておくと症状が進みますから、日頃から意識してオーラルケアを続けることが大切といわれています。
毎日のていねいな歯磨きに加えて、フロスや歯間ブラシで、歯ブラシが届かない歯と歯の間もきれいにする習慣をつけましょう。
歯周病の予防は、正しい歯磨きからです。