腰の負担を知って痛みを防ごう

腰痛になる原因とは?

慢性的な腰痛で悩まされているという方は少なくありません。
腰は身体全体を支えているため、日常的に大きな負担がかかっています。
腰痛になってしまってから治療するということももちろん大切ですが、腰痛を予防することの方が大切です。

では、そもそもどんな時に腰に負担がかかりやすく、どんなことが原因で腰痛が起きるのでしょうか?
腰に負担がかかりやすいのは、長時間のデスクワークや長距離運転です。
重労働で重いものを持ったり、運んだりしている時、前かがみの体制が続く時、また妊娠中や育児など普段慣れない体勢を取る時にも腰に負担がかかります。
筋肉が原因の腰痛は、筋肉のつっぱりや炎症です。
急性のものはぎっくり腰と呼ばれるため、腰痛の中でも一般的でしょう。

また、骨が原因となる腰痛もあります。
スポーツのやり過ぎが原因となったり、加齢によって骨粗しょう症が進むことで圧迫骨折が起きるというケースです。
他にも椎間板や内臓、神経が原因の腰痛もあり、しびれや放散痛が起きるため日常生活に大きな影響があるのが特徴的です。

腰痛が起きやすいパーツ

腰の中でも、腰痛が起きやすいパーツというものがあります。
まず腰痛が起きやすいのは、肋骨の11番、12番と呼ばれるエリアです。
日常生活の様々な動作で負担がかかりやすく、ぎっくり腰を起こした時に傷みやすいパーツでもあります。
また、腰方形筋、脊柱起立筋、仙腸関節、梨状筋など、腰の下部分にも腰痛が起こりやすいパーツがあります。

ぎっくり腰について知っておきたいこと

日常の様々な動きから、急にぎっくり腰になってしまうことがあります。
ぎっくり腰になってしまった場合は、まずは横になって休みましょう。
腰を曲げて、楽な姿勢で休むことが大切です。

痛みが引くまで、動かずに安静にしておくことが一番の治療と言われています。
外出先でぎっくり腰になってしまったら、硬い椅子に腰を曲げて座り痛みが治まるのを待ちます。
動けないという時は誰かに助けを求めましょう。

コルセットを巻いて腰を固定するだけではなく、冷やさないよう毛布や湯たんぽなどを使用するのも効果的です。
血行を良くすることで痛みが和らいだり、筋肉がほぐれて回復が早まることがあります。
しかし、炎症が起きているという場合には温めることが逆効果のケースもありますので、慎重に行いましょう。

普段からぎっくり腰を予防するためには、定期的なストレッチが大切です。
特にデスクワークの方は、1時間に一回筋肉をほぐしストレッチを行うことが勧められています。
また、普段使っている椅子やベッドは柔らかいものよりも固めのものを使用した方が腰への負担を軽減できます。