切り干し大根の栄養について

切り干し大根の栄養素は大根と違う

切り干し大根は大根を乾燥させることで作られます。
ただしそこに含まれる栄養素は、大根に含まれる成分とは異なります。
人によっては「切り干し大根と大根は同じような栄養ではないのか」と考えることがありますが、実は全く違うのです。

切り干し大根に特に豊富に含まれる栄養として、カルシウムが挙げられます。
カルシウムは牛乳などにも多く含まれる成分ですが、大根に含まれるイメージはあまりないと思います。
しかし切り干し大根になるとカルシウムの量は大きく増え、なんと大根も約20倍にも及びます。

切り干し大根は一般的な食材ですが、日常的に食生活に取り入れる人は少ないかもしれません。
しかしこれだけのカルシウムが含まれることを知れば、意識して取り入れてみようと考えるきっかけにもなるはずです。

さらに切り干し大根には、もう1つ多く含まれる成分があります。
それはカリウムです。
カリウムもさまざまな食材に含まれる成分ですが、切り干し大根はその代表的なものです。
切り干し大根に含まれるカリウムは、大根の12倍ほどとなっています。
この大根に比べると非常に大きい値であり、切り干し大根は食べる価値があると言えるでしょう。

切り干し大根は保存方法に気をつける必要がある

切り干し大根を食べるときに気をつけたいのは、保存方法です。
乾燥しているため、つい常温であまり気にせずそのまま保存してしまいがちです。
しかし切り干し大根を常温で長期間にわたって放置していると、変色してしまうことがあります。
ときには濃い茶色に変色してしまうこともあり、味が変わってしまうこともあるはずです。
そのため切り干し大根をするときは、密閉された容器に入れて、直射日光を避け、なるべく涼しい場所に置いておくことが大切です。

また常温で保存するだけでなく、冷蔵庫に保存するのも良い方法です。
密閉容器に入れて保存すれば、常温よりも長期間、良い状態を保つことができます。
切り干し大根は安価な食材ですが、なるべく長持ちするほうが使いやすいはずです。
しっかりとポイントを押さえて、長く使えるように保存してください。

切り干し大根の食べ方のポイント

切り干し大根を食べるときには水で戻す必要があります。
水の入ったボールに切り干し大根をつけ、しっかりと水に浸るように切り干し大根を飲み込みましょう。
そしてしばらく揉んだら水を交換し再度揉むようにしましょう。
水で戻すときの水の量は、目安として切り干し大根の量の3倍程度が良いでしょう。

水で戻した切り干し大根は、お味噌汁に入れたりそのまま食べたりするとおいしいです。
さまざまな食材に合うため、ほかのレシピなども研究すると良いでしょう。