エナジードリンクの健康リスクを知っておこう

エナジードリンクに含まれるカフェイン

疲れを感じてはいるけれどもうひと頑張りしたい!そんな時の強い味方エナジードリンクですが、実は近年エナジードリンクの飲み過ぎが健康に与える影響に注目が集まっています。
エナジードリンクの販売規制を強化するという働きも進んでいるほどです。

皆さんもよくご存知の通り、エナジードリンクには多くのカフェインが含まれています。
カフェインの摂取そのものが体に悪いというわけではないのですが、過剰摂取になってしまうとそれが悪影響を与えることがあるんです。
あるカナダの調査では、カフェインを摂取した後に体に影響を感じたことがあると答えた人は、コーヒーで約35%、エナジードリンクで約55%となっています。
カフェインの多量摂取によって、頻脈や頭痛、吐き気、胸痛などの症状を感じるというわけです。

糖分も多く含まれる

コーヒーとエナジードリンクでこのような違いが明らかになっている理由の一つは、そこに含まれている糖分や添加物に関係があるとされています。
エナジードリンクについて心配が高まっている理由の一つは、カフェインだけではなくかなりの高濃度の砂糖が含まれているということです。

さらに添加物として含まれているものの中には、刺激物があります。
天然の成分であるタウリンやガラナが含まれていますが、カフェインと同時に摂取することで体に影響を及ぼす可能性が高まるとされています。
タウリンは不整脈の原因になり、カフェインの作用をさらに増強させる可能性があります。
エナジードリンクは、カフェインの影響だけではなくこのような刺激物や糖分の影響とのコンビネーションでさらに強くなることがあるんです。

未成年の摂取には特に要注意

10代の子供が自動販売機やコンビニでも手軽に購入できてしまうエナジードリンクは、若者を中心に大人気です。
心や体に影響があるカフェインや糖分、刺激物が含まれているため、その販売に制限を課すべきではないか?という声も上がっているほど。
近年イギリスでは16歳未満の子供に対するエナジードリンクの販売が中止されるなど、世界に積極的な取り組みが始まっています。

エナジードリンク一本に含まれているカフェインの量は、約80から150MGです。
10歳から12歳の子供に悪影響のないカフェインの摂取量は1日約80MGとされていますから、一本飲んでしまっただけでその量をオーバーしています。

炭酸飲料でゴクゴクと飲みやすいため注意が必要と言えるでしょう。
海外では子供がエナジードリンクの飲み過ぎにより死亡している例もあり、大人が注意し見守ってあげることが非常に大切と言えます。