捨てないで!卵の殻を活用しよう

日本人の食生活を支える卵

私たち日本人の食生活を支える基本的な食材というのはいくつもありますが、その中でも卵はどうしても欠かせないものだと言えます。
多くの料理に使うことができ、安く栄養価が高いので、毎日の食卓に載らないことないと言っても過言ではないでしょう。

日本国内では毎年大量の卵が生産されていて、毎年250万トン前後が出荷されています。
平成29年には260万トンを超えて、日本人の食生活においてさらにそのウエイトが高くなっていることが分かります。
これだけの卵が毎年出荷されているわけですから、当然その陰にはたくさんの卵の殻が廃棄されているということになります。

この卵の殻は、中身を使った捨てるというのが普通の流れですが、実は卵の殻にはたくさんの利用価値があるのです。
そのため、当然のように捨ててしまっている卵の殻も、その活用方法を知ることで、より便利な使い方、健康に役立つ使い方をすることができます。

掃除関連に使うことができる卵の殻

卵の殻の利用方法の一つとしては、掃除に使うというものがあります。
まず、卵の殻を研磨剤の代わりにして使うという活用法があって、焦げやススがこびりついた鍋や道具などをきれいにするために使えます。
ちょっと卵の殻を砕いて、その上からスポンジなどでこすると強力な研磨剤となって頑固な汚れも落とすことができます。

また、卵の殻の成分を利用して洗濯に利用することもできます。
卵の殻をあまり細かく砕かずにお湯で30分から40分ほど煮だして、それを洗濯物の中に置いて漬け込んでおきます。
その上で洗濯機にかけて選択すると、炭酸カルシウムの影響のおかげで頑固な汚れも取れるようになります。

ガーデニングに使える卵の殻

卵の殻のカルシウム分は、貴重な畑の肥料になるということで、昔から畑などに卵の殻を破砕してものをまいていました。
同じように、自宅のプランターや家庭菜園、鉢植えなどに卵の殻を入れてあげると、カルシウムが提供されて植物が元気に育つようになります。
土壌造りをする際に、土や肥料と一緒に卵の殻を混ぜるというのも一つの方法でしょう。

さらに、卵の殻を土壌に入れると、土を中和してくれるという効果もあります。
土壌が酸性だと多くの植物は育ちにくくなってしまいますが、卵の殻があると酸性分が卵の殻の中に入り溶かすことによって、土壌を中和してくれます。
植物の植え替えをする時や、よりアルカリ分が必要な植物を植える時などは、卵の殻を土の中に混ぜてみるというのも良いでしょう。

このように、卵の殻にはいろいろな活用方法がありますので、無駄にせず使い切るようにしましょう。
ちょっとしたことでゴミを減らすことにもつながりますし、より便利な生活を送れるようになります。