筋肉の減少はさまざまな病気のリスクに

筋肉は体にとって重要な働きがある

人の体には筋肉があり、身体の重要な役割を果たしています。
そんな筋肉の役割の1つ目として、体を支え動作する働きが挙げられます。
人はさまざまな動きができますが、これは筋肉がさまざまなパーツを支えることによって成り立っている行為なのです。
手を動かす、立ち上がる、座る、歩く、走る、物を持ち運ぶなどの動き全て筋肉が関わっており、人の体は筋肉によって支えられているのです。

さらに筋肉はもうひとつ役割があり、エネルギーを体の中に貯めるという役割も担っています。
人が活動するにはエネルギーが必要ですが、このエネルギーはどこからともなく湧いてくるものではなく、体の中に貯蔵されているのです。
そしてまさに筋肉がこの貯蔵の役割を果たしているのです。
逆に言うと、筋肉がないとエネルギーを体に貯めることができないということになります。

このように筋肉は体にとって重要な役割を果たしており、非常に大事なものといえます。
筋肉をしっかりと鍛えることで体を健康に保つことができるというのは、理にかなっているのです。

筋肉量は寿命にも影響する

筋肉は体にとって必要不可欠な存在と言えますが、実は筋肉は寿命の長さにも影響があります。
当然ですが、筋肉量が多いほど健康寿命も長い傾向にあります。
逆に筋肉量が少ないと、健康寿命も短くなってしまう傾向があります。

ただし、ここでひとつの疑問が生じます。
世の中にはトレーニングを日ごろから積極的に行い、いわゆるマッチョと呼ばれるような、筋肉を非常に鍛えた人がいます。
もし筋肉量が多いほど寿命が長いとすると、こうしたマッチョな人が最も寿命が長いことになります。

しかし実際には、それほど筋肉がなくても長生きする人はいます。
逆に、過度なトレーニングは体に負荷を与えてしまい、健康寿命を短くしてしまうとも言われています。
身長や性別によってどの程度の筋肉量が理想的か、どれくらいのトレーニングが最適かは日々研究が進んでいます。
それを参考に、全く運動しないで筋肉が衰えている人は、最低限のトレーニングを日常に取り入れるといいかもしれません。

筋肉量は低下すると起こる病気もある

筋肉量は寿命だけなく、病気にも関係します。
例えばふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれており、血管を足先まで届けるポンプのような役割を担っています。
このような身体を保つ筋肉も衰えてしまうと、体の中から不健康が始まってしまうのです。

筋肉は人の体にとってなくてはならないものであり、寿命や病気など生活のさまざまなことに関係します。
筋肉を鍛える事は比較的手軽にできますし、自分の体格や筋肉量に合わせて調整することもできます。
トレーニングの仕方も、ジムに行ったり、自宅でできるエクササイズを行うなど種類が豊富なため、自分に合ったやり方で行ってみて下さい。