目の生活習慣病「加齢黄斑変性」とは

加齢黄斑変性を理解する

加齢黄斑変性とは、眼球の中にある組織の黄斑という部分に、老廃物の蓄積してしまう症状です。
医療に詳しくない人の場合、専門的な単語が使用された複雑な話を聞いても、あまり理解できないことがよくあります。
ですが難しいのは単語だけで、どのような症状なのか、どのような病気なのかは、説明を受けると案外理解できるものです。
加齢黄斑変性も難しく感じる言葉ですが、まずは簡単に、眼に老廃物が溜まってしまうという点を理解しておくといいでしょう。

どのようなことが原因で起こるのか

加齢黄斑変性は、年齢が高くなるにつれて起こりやすくなります。
年齢を重ねると、だんだんと体が衰えてくるものです。
これは眼についても同じことが言え、歳をとると視力や目の周りにある筋肉も衰えてきます。
加齢黄斑変性も、これが原因となって症状が起きます。
何か大きな病気なのではないかと思うかもしれませんが、まずは加齢によって誰にでも起こり得る可能性があることを理解しましょう。

割合的には、50歳以上の年齢の人だと大体1%ほどの人に加齢黄斑変性が見られると言われています。
つまり、100人に1人はこの症状が生じる可能性があるということです。
自分や身近な高齢者に起こり得る可能性は十分にある症状のため、今から備えておけば、いざというときに焦らずに済むかもしれません。

加齢黄斑変性を治療、予防するには

加齢黄斑変性を治療したいと思ったら、まずは病院に行く必要があります。
もしかかりつけの眼科がない場合、インターネットや電話帳などで検索し、予約してから訪れましょう。
地域によっては対応できる病院が少ないかもしれませんから、予約するときに簡単に症状を説明できるといいかもしれません。

加齢黄斑変性を予防をしたいと思った場合、喫煙者の方が症状が生じる可能性が高いため、喫煙歴のある人はなるべくタバコを控えることが大切です。
タバコは、加齢黄斑変性に大きな影響があると考えられているのです。

また、ビタミンやβカロチンなどの栄養素を日頃からしっかり補給することでも、この症状の予防になります。
βカロチンが摂れる代表的な食物はニンジンですから、作り置きできるニンジンの副菜を作って毎日の食卓に出すのもおすすめです。
ビタミンは各種野菜や果物で摂取することができますから、意識して果物などを買ってもいいかもしれません。

日ごろから食生活の偏りがちな場合、まずは栄養をバランスよくとることを意識してみてください。
小食でどうしても食事から栄養を摂りきるのが難しい場合、サプリメントなどでもこうした栄養素は補給することができるため、日々の習慣に取り入れてみてもいいのではないでしょうか。