夜でも明るすぎ!光害(ひかりがい)とは

近年増えている光害

現代は昔に比べてさまざまな技術が発展しており、夜間でも光が増えています。
お店の街灯や車のライト、ビルの電気などが増えていて、夜道でも暗すぎず、一見すると良いことのように思えます。
ただ、実はこうしたことによる弊害もあり、「光害」というものが増えています。
光害は「ひかりがい」と読みますが、その名の通り光による公害のようなものです。

通常、建物を建てたりお店を開業したりするときには、周辺に広がる光を考える必要があります。
場合によっては明るい光が当たることでトラブルになってしまうことがあるため、気をつける必要があるのです。
しかしときにはこうしたことをあまり考慮せずに建物などが建てられてしまうことがあり、場合によっては光害につながってしまいます。

光害はこれからまだ増える可能性がありますから、十分に気をつける必要があります。
これまで知らなかった場合、今回をきっかけに覚えておきましょう。

光害による、さまざまな影響

光害が起きることで、思い付かないような影響があります。
まずは、必要以上のエネルギーの消費です。
明るい光を発するには、エネルギーが必要です。
光害が起きるほどの明るさが感じられるということは、大きなエネルギーが消費されているということです。
最近は地球にとって優しい活動が注目されるようになっていますから、これは世の中に逆行していることと言えます。

また、人の睡眠にも悪影響があります。
人が眠るときは、部屋を暗くするのが普通です。
人によっては明るいまま寝てしまうこともありますが、やはりゆっくり休みたいときは暗い部屋で寝る人がほとんどです。
しかし光害があると、気持ちよく寝られなくなってしまい、人の健康に悪影響を及ぼします。

光害は多くの場合、短期間では終わらず、中長期に渡って起こります。
常に明るい中で睡眠を取ると、体に重大なダメージが蓄積されてしまうかもしれません。

さらに光害は、動物などにも悪影響があります。
明るい光が常にあることで人間だけでなくほかの生き物も生活リズムが変わってしまう可能性があります。

中でも特に影響が大きいのが、夜行性の動物です。
夜行性の動物は夜に活動しますが、夜中まで明るいことで生活の場所が狭まってしまいます。
もちろん地方に行けばまだまだ暗い場所はありますが、明るい場所が拡大することで生活できるエリアは制限されてしまうはずです。

光害について、しっかり理解する

光害はあまり意識していない人もいますが、実は生活や人間以外の動物にも大きな影響があるものです。
光は便利ですか、増えすぎるとマイナスの影響も生じやすくなります。
なるべくしっかりと理解して、日頃から気をつけることで、自分が光害の当事者になることを避けられるはずです。