脂質異常症

脂質異常症という言葉を聞いたことがある人は少ないと思います。
以前は高脂血症とも呼ばれいたもので、血中のコレステロールや中性脂肪などの脂質が基準よりも多い状態の事です。
このような状態になると、動脈硬化を起こしやすくなるのです。
動脈硬化がどのようなものなのかは以前お話しましたが、動脈が固くなる事で血流に大きな影響が出る事になります。

血液がドロドロの状態、それが脂質異常症になるのですが、脂質異常症の難しい点としてなかなか自覚する事が出来ない点にあります。
それもそのはず、血液の症状でもあるのですが、人間の体内には血液が常に循環していると言っても目で見るようなものではありません。
例えば切り傷や痛みを伴うものであれば簡単に自覚する事が出来ます。

血液

ですが「血液がドロドロ」と言われても、そもそもサラサラな血液である事を自覚している人などいません。
自覚しろと言われても難しいのですが、発見が遅れるためにどうしても急に症状が発生するかのようになってしまうのです。
体を侵攻していたものの、自覚出来なかったがために自分自身は健康だと思っていたものの、ある日急に心筋梗塞になってしまったり、脳出血を起こしてしまったり。

そのようなリスクがあるのですが、では脂質異常症の原因はと言えば大きいのは食生活です。
高コレステロールの食事ばかりですとどうしても脂質異常症になりやすいのです。

食生活です

では脂質異常症の予防はと言えば、これは食生活がメインとなります。
運動を行う事も大切ですが、メインは食事になります。

主食をしっかりと摂取する事で肉類を控え目にします。
これだけで動物性脂肪を抑える事が出来るようになります。さらには魚。
魚に含まれている不飽和脂肪酸には悪玉コレステロールを減らす働きが確認されていますので、動物性脂肪を摂取するのであれば新鮮な青魚が良いのです。

植物性タンパク質も大切です。
この植物性タンパク質には血中のコレステロールだけではなく、中性脂肪をも減らす働きがありますので、こちらは脂質異常症で悩んでいる人にとってはかなり大きな役割を担ってくれる事になります。
また、食物繊維にもコレスレトールを減らす働きがあります。

このように、食事面をまずは見直す事が大切です。
そして有酸素運動を行う事で体内にある脂肪を燃焼する事になります。

食事と運動のバランスは健康に於いてもっとも大切な組み合わせとされていますが、脂質異常症の予防に於いてもとても大切です。
また、これだけではなく、例えばコレステロールの多い食品を控え目にしたり、悪玉コレステロールの働きを抑えてくれるようなビタミン類をしっかりと摂取する事も、十分な脂質異常症予防なるのです。