肺結核

肺結核とは

肺結核とは、感染後に全身に対してなにかしらの障害を与えるという疾患です。
なにかしらの障害と案内しましたが、肺結核にかかってもすぐに症状が現われない人もいますので、肺結核にかかってしまうと、次いで症状が多く出るというものではないのです。
このような特徴があるため、早期特定が遅れてしまうという特徴もある疾患として有名です。

最近では、このような肺結核の特徴が多くの人に知られるようになったため、早期特定のための診断に関するテレビCMも良く見かけるようになりました。
若い人よりも、免疫力が下がっている高齢者のほうが肺結核にかかってしまうため、そのようなこともテレビを通じて呼びかけられていることが多いです。

肺結核は、他にも以下のような特徴がある疾患として知られています。
まず、肺結核のほとんどは、空気感染により感染者が増えていくという仕組みになっています。
そのため、健康な人が多い場合は肺結核が感染しづらく、且つ症状が重くなる人も多くはありません。
また、空気感染といっても呼吸をしているだけで、空気感染のリスクが高まってしまうわけではないです。
というのも、肺結核になると風邪の症状も出やすくなるため、風邪によるくしゃみなどで、空気感染のリスクが高まっていくからです。

肺結核の病原菌は非常に軽いため、勢いのあるくしゃみが目立つほど空気感染が明確になりやすく、また、そのような問題点もあるので、早期特定と治療が必要と言われています。
また、病原菌は紫外線に弱い・・・という特徴があるのですが、肺結核の場合は紫外線に強いため死滅するというケースが少ないです。
そのため、呼吸によっても空気感染してしまう恐れがありますし、くしゃみなどで多くの人に影響を与えてしまう可能性があるのです。

肺結核の治療方法、予防方法

肺結核の治療方法ですが、一般的な病気の治療とは異なっている部分があります。
それは、肺結核の治療に用いる薬は4種類の抗結核薬というところです。
4種類の抗結核薬ですが、「ストレプトマイシン(殺菌作用、増殖する菌に対して有効)、リファンピシン(殺菌作用、増殖する菌、半休止期の菌に対して有効)」を主に使用します。
その他では、「イソニアジド(殺菌作用、増殖する菌に対して有効)、ピラジナミド(殺菌作用、半休止期の菌に対して有効)」も使用して肺結核の治療にあたるのです。

肺結核の予防方法ですが、「化学予防」という方法で予防します。
化学予防とは、「胸部X線検査、ツベルクリン反応、血液検査」などを行い、総合的に感染の疑いが強まるかどうかを判定します。
そして、疑いが強いという場合には、抗結核薬を予防的に内服させることで感染力の弱い状況を作り出し、問題を解決できないか(予防できそうか)どうかの判定を行うという予防方法です。
また、空気中に長時間漂うような形で空気感染を引き起こすので、空気そのものがキレイな環境で生活することも、肺結核を未然に防ぐ方法の1つとされています