肺炎

肺炎と風邪の違い

肺炎と良く勘違いされるものに風邪があります。
なので、最近では健康番組などでも肺炎と風邪の違いが特集されるようになりました。
また、肺炎と風邪には似通っているところもありますので、似通っているところを元にして、どのようなところで大きな違いがあるのかハッキリさせていこうと思います。

まず、肺炎も風邪もウィルスが元になって体調を崩すという特徴があります。
なので、肺炎にかかっているのか、風邪にかかっているのか・・・ハッキリしないという人がいるのです。
ですが、肺炎は症状が現われてからも中々治らないため、風邪とは別物であるという判断が大切です。
例えば、肺炎は5日以上、風邪は5日以内で症状が回復するようになっています。
つまり、症状が長期化しているようであれば、肺炎の疑いが段々と濃くなっていく・・・というふうに判断するのです。

次に、肺炎は症状が重くなるとは限りません。
肺炎も風邪も熱が出るのは確かですが、肺炎の場合は咳が止まらなくなるといった症状が顕著です。
なので、風邪の場合は肺炎とは違い熱が出やすい・・・というふうに覚えておきましょう。
このことを知っているだけでも、初期症状から肺炎、風邪のどちらにかかっているのか正確に知ることができます。

また、どちらにも言えることですが、肺炎や風邪の症状というのは初期治療によって症状の悪化が大きく異なります。
なので、症状が軽かったとしても病院で診断、そして治療薬による治療をスタートさせたほうが良いでしょう。
高齢者の場合、肺炎はいきなり進行することがありますので、放置していると若い時よりも症状の悪化が顕著となりやすいです。
年齢によっても症状の進行度が違ってくるので、高齢者ほど肺炎には注意が必要と呼びかけられるようにもなりました。

肺炎の治療方法、予防方法

肺炎の治療方法ですが、近年では2種類の薬を使用する薬物療法が一般的な治療方法として有名です。
なぜ、2種類の薬を使用するのか?というと、体内に存在している菌で肺炎の原因となる菌を特定するためです。
1種類では大きな効果をあげることが無いケースもありますので、多くの菌に対して有効な薬を試すわけです。

薬の種類ですが、「抗菌薬、解熱剤、咳止め、去痰剤」といった薬が用いられますが、これらの薬は医師の診断を終えてから選ばれるようになっています。
なので、個人でこれらの薬をドラッグストアで購入されても、個人で肺炎の治療を行うことは難しいでしょう。

それと、肺炎の予防方法には単純なものが多いです。
最近では、肺炎の原因が口の中に溜まっている菌によって発生することも知られていますので、「歯磨き、舌磨き」を毎日しっかりと行うようにしましょう。
これらの菌は常に悪影響を及ぼすわけではありませんが、放置していると口の中に残っている小さな食べかすなどの影響で増えていきます。
そして、体内に多く侵入するようになると肺炎につながるのです。