腸閉塞

腸閉塞とは

腸閉塞とは、腸が閉塞している場合に発生する症状のことです。
一般的なものに大腸で食べ物、もしくは消化液などが滞ってしまい、結果的に長く腸閉塞に悩まされることがあります。
腸閉塞というと、手術を受けないと治らないことが多いため、手術前提の病気と思われていることが多いです。
ですが、腸閉塞のほとんどは簡単な治療で治ることも多いため、早期解決となることが多い病気なのです。
では、どうして腸閉塞で手術を受けている人もいるのか?というと、それには以下のような理由もあり、結果的に手術を受けている人もいるのです。

理由その1ですが、腸閉塞は症状の特定が困難です。
人によっては、腸閉塞にかかってもかかっていることがわからない・・・というケースがあります。
なので、本人の意思とは別に長く腸閉塞を放置してしまい、結果的に手術を受けている人もいるのです。
このようなケースは大腸部分に違和感があるので、お腹を強く押してみると食べ物などが溜まっているような感覚があり、膨満感に近い感覚に良く襲われるとされています。

理由その2ですが、腸閉塞は高齢のため手術が必要というケースがあります。
若い人であれば胃腸が丈夫なので、腸閉塞もゆっくりと治すことができるのですが、高齢者の場合は腸内の痛みが出やすいため、手術でサッと治すことがあります。
再発防止のために、なにかしらの手術を行うケースもありますし、腸閉塞以外の症状を緩和する目的で手術するケースもあるのです。
高齢者の場合、嘔吐(おうと)といった症状が発生することもありますが、そのような問題を解決する目的でも、胃腸の手術を行うことがあります。

腸閉塞の治療方法、予防方法

先程、手術での治療法もあげましたが、腸閉塞の治療方法では、「保存的治療(ほぞんてきちりょう)」で治ることが多いです。
腸閉塞は手術以外の方法で治療されることが多く、「食事、飲水の中止」を行うことで胃腸を休めることが肝要とされています。
また、保存的治療が上手くいかない場合は、鼻から胃腸に向けて治療用の管を入れることがあります。
これにより内容物を体外にまで汲み上げるのですが、内容物が減ることでお腹の減りが緩和され、次第に腸閉塞の治療も進んでいくという治療方法です。

次に、腸閉塞の予防方法ですが実は便秘が大きな関わりを持っています。
重度の便秘が原因となる場合もあるので、食物繊維の豊富な食事や運動、乳酸菌の摂取などで腸内環境を整えることが予防のひとつと言われています。

もし、腸閉塞の疑いがある際は病院の「外科」で診断を受けたほうが良いでしょう。
我慢していても症状が悪化するだけで、自然と痛みといった症状が緩和するわけではありません。
我慢していると、かえって外科で診断を受けた際の診断結果が出るまでに、無駄に多くの時間がかかってしまう・・・ということもあります。