アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症とは

アルツハイマー型認知症とは、特殊なたんぱく質の影響で神経細胞が破壊されるために、なにかしらの脳障害を引き起こしてしまうというタイプの認知症です。

認知症というと、年齢によって発症率が違うと言われていますが、実は年齢とは無縁で発症することもあります。
というのも、今でも特殊なたんぱく質(アミロイドβ、タウなど)がどのように溜まっていくのか、そして神経細胞の破壊につながっていくのか特定されていないからです。
実際に、アルツハイマー型認知症に関する治療薬は出ていますが、正確にはたんぱく質による破壊などをゆるやかなものに変えているだけなので、根治が約束されているわけではありません。

人間は神経細胞を通じて理解、記憶などを行っていきますので、神経細胞がおかしくなってしまう、もしくは破壊されるとものごとを認知できなくなってしまいます。
また、アルツハイマー型認知症は記憶力の低下が著しいという脳障害ではありません。
正確には、脳を介して行なわれている認知、記憶などがあいまいになるという障害です。
そのため、食事を行っても食事を行ったと認識されない、トイレで用を足しても用を足したと認識できなくなり、認識できても記憶が長持ちしないというトラブルに見舞われやすくなります。

アルツハイマー型認知症という名称なので、痴呆のような症状を思い浮かべる人もいます。
ですが、実際はコミュニケーションは正常というアルツハイマー型認知症もいますし、人によっては定期的にしかアルツハイマー型認知症の症状が出ないという人もいるのです。
つまり、どの程度でアルツハイマー型認知症が進行していくのか・・・についても、大まかなことしかわかっていない状況です。
近年になって認知症について知る方が増えてきましたが、認知症の影響の中には肉体そのものを動かせなくなるというものもあります。
アルツハイマー型認知症も、そのような症状が出てしまうタイプの認知症なので、現代においては注目されるようになったのです。

アルツハイマー型認知症の治療方法、予防方法

アルツハイマー型認知症の治療方法ですが早期発見を意識して病院で診断を受けたほうが良いです。
アルツハイマー型認知症にかかっているかも?と少し思った程度でも、診断したほうが早期発見につながるとされています。
また、今ではアルツハイマー型認知症を専門とする、「神経内科、物忘れ外来」が病院内に設置されていますので、こちらでCT、もしくはMRI検査を受けることで、本当にアルツハイマー型認知症にかかっているか診断できます。

予防法としては、多くの疾患に言えることですが、喫煙、過度の飲酒、運動習慣がないといったこと等がリスクを高めることとしてあげられます。
また、睡眠不足も良くなく、食事では積極的に青魚を食べるのが良いです。
最近よく聞く、脳トレといった脳への刺激のために、本を読んだり家族と話をすることも予防につながるではと言われています。

認知症にかかっている人の中には、病院で診断を受けることを拒む人もいますので、妙に病院に行くことを嫌がっているようであれば、アルツハイマー型認知症の可能性が高い・・・と判断しましょう。
家族の気遣いこそが、アルツハイマー型認知症の治療、予防へとつながります。