中国の大気汚染問題
大気汚染問題といえば中国を思い浮かべる人が多いでしょう。
テレビのニュースや新聞の報道で頻繁に取り上げられることが多いです。
中国では大気汚染問題が深刻化しており、それによって大きな健康被害が出ています。
大気が汚染されることによって、特に抵抗力の弱い子供や老人が被害を受けています。
咳が止まらなくなったり、体調を崩したことによって、病院に入院している人は多いです。
大気汚染の特徴として、その被害がどんどん広範囲に渡って広がっていきます。
中国の場合は北京市や山東省、河北省、天津市といった人口が多く集まっている地域に大気汚染が広がることによって、甚大な被害が生じています。
数億人規模の被害が生じているため、早急に対策を講じる必要があるのです。
中国の大気汚染問題についての報道ではPM2.5という表現を目にする機会が多いです。
これは2.5マイクロメートル以下の汚染物質のことを表しています。
この汚染物質の量が多くなればどんどん大気汚染が進行していることになります。
汚染の度合いを示す時には1立方メートルあたりでPM2.5がどれくらいあるかを基準としています。
これが250マイクログラム以上になると重度の汚染とされるのですが、中国の場合は500マイクログラムを記録することもあり、とても危険な状態なのです。
大気汚染によって、中国では肺がん患者が爆発的に増えており、死に至る人もたくさんいます。
大気汚染によって、短期的には咽頭炎や目や鼻の炎症などが起きます。
大気汚染が長期間続いてしまうと、ぜんそくや肺がんを引き起こすことになります。
大気汚染問題と日本
中国で大気汚染が起きているのは日本人にとってもけっして関係のない話ではありません。
中国と日本は海を隔ててわずかな距離しか離れていないため、さまざまな影響が懸念されています。
実際に中国の大気汚染によって、九州の各地域や山口県で被害が出ているという報告もあります。
基準値を超える数値が観測されており、九州に住んでいる子供たちの鼻や喉に異常が出ているという声もあります。
現在、中国からの黄砂による被害が話題となっていますが、これからは中国からの大気汚染の問題についても真剣に考える必要があります。
中国はとても人口が多くて、まだまだ発展途上な国です。
これから先、中国で都心部以外に住んでいる人達が車やエアコン、冷蔵庫を当たり前に使える時代となるでしょう。
そうなると、ますます大気汚染が進行してしまうため、取り返しの付かない段階になる前に何とかしなければいけません。
大気汚染についてはこちらのサイトでも詳しく解説しています。
>>http://www.gwarming.com/link/air.html
大気汚染はそのほとんどが人為的な原因によるものです。
人間が自分たちの快適な暮らしを実現するために産業活動を進めてきた結果、現在のような大気汚染が問題となっているのです。
これから先は人間が自分たちの健康のためにこれまでの産業活動を見なおして、大気汚染に取り組むことが必要となります。