メニエール病

メニエール病とは

メニエール病とは内耳の病気とされています。
そのため、内耳の病気が悪化してくことでも知られているのですが、顕著な症状では難聴といった症状が確認されています。
難聴というと、高齢者がかかってしまうものと思われていますが、実際は若い人でもメニエール病に悩まされている人がいるので、高齢者のみ難聴に悩むというわけではありません。

難聴にかかってしまうと補聴器などで難聴の治療を行っていきますが、メニエール病が厄介なのは、急に難聴が治ってしまうことです。
一時的な解決でしかありませんが、いつかは難聴にかかっている時と同じ状態に戻るため、メニエール病は病気の特定が困難なことでも知られています。

他にも、聴力を落としてしまう耳鳴りが有名です。
メニエール病の場合、耳鳴りも難聴と同じで何度も再発するのですが、片側の内耳の病気としても有名なので、両耳の聴力が一度に落ちてしまう・・・というわけではありません。
難聴と同じで、メニエール病は耳鳴りについても厄介なケースと、そうではないケースがあるため、どの程度の対策、治療が適当なのかわかりづらいという特徴もあるのです。

また、耳の障害なので両耳とも障害にかかってしまう・・・と思われているところもありますが、片側の耳だけで障害が起きている人が多い疾患でもあります。
なので、片耳の難聴、耳鳴りが顕著になってきた場合は、なにかしらの不調ではなく、メニエール病を疑ったほうが賢明でしょう。

メニエール病の治療方法、予防方法

メニエール病の治療方法ですが、目眩(めまい)を軽くしてくれる治療薬の使用が主となります。
というのも、メニエール病の治療薬などで完全にメニエール病を治療できる薬が存在しないからです。
なので、「抗めまい薬、内リンパ水腫の治療薬」などを使用し、状況の悪化を改善できないか試すことが多いのです。
内リンパ水腫の治療薬についても、主な用途は内リンパ水腫の軽減とされていますので、内リンパ水腫についても完全に治るわけではありません。

メニエール病の予防につては、ストレスが大きく関係しています。
ストレスを抱え込みやすかったり、真面目すぎる人などが発症しやすいと言われています。
そのため、ストレスを感じたとしてもそれをうまく発散できることがとても大切です。
その他には十分な睡眠を取ることや、味の濃いものを食べすぎないなど塩分控えめな食事も予防に役立つとされています。

実際に症状が出た時には目眩などが軽減されやすい楽な体位を取ることが良いとされています。
人によっては、目眩によってパニックに襲われる人もいますので、楽な体位について医師からアドバイスを受けておくと良いでしょう。

人によっては、メニエール病以外の病気にかかっている人もいるので、目眩が頻発するというだけでメニエール病のみにかかっている・・・と思い込まないほうが賢明です。